【玉ノ井親方 視点】豪栄道、当たった後の「二の矢」がピカイチ

[ 2019年3月14日 08:45 ]

大相撲春場所4日目   〇豪栄道―魁聖● ( 2019年3月13日    エディオンアリーナ大阪 )

魁聖(右)を上手投げで下した豪栄道(撮影・坂田 高浩)
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 今場所の豪栄道は立ち合いで当たった後の二の矢がいい。魁聖戦も当たってすぐに左上手を取り、回り込みながら上手投げを決めていた。魁聖にしてみれば、当たった後の勢いのまま前に出て、豪栄道の流れにうまく乗せられた感じだったんじゃないかな。

 先々場所の取組で右上腕二頭筋を痛め、先場所は精彩を欠いていた。立ち合いで当たった後に押し込むことができず、すぐに引いて墓穴を掘るケースが多かった。上手も取れるし右も差せる器用な力士だから、調子がいい時は無類の強さを見せるけど、結果が出ないと相手のことを考え過ぎて迷路にはまるタイプ。それが今場所は立ち合いでしっかり当たれているし、足も前に出ている。それだけ体調もいいんだろうね。今場所はご当所の大阪で館内の声援も多い。その期待に応えてもらいたいよね。(元大関・栃東)

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2019年3月14日のニュース