チャレンジ杯3位の樋口新葉 ケガに泣いた今季を総括「スケートをやってきて、一番つらいシーズン」

[ 2019年2月26日 12:30 ]

フィギュアスケート・チャレンジ杯を終えて帰国した樋口新葉
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 フィギュアスケート・チャレンジ杯(オランダ・ハーグ)で女子3位入賞を果たした樋口新葉(18=開智日本橋学園高)が26日、成田空港に帰国した。「今回の試合で実力を全て発揮することができなかった。最後の試合になったんですけど、凄くシーズンとして苦しかった。とりあえず今シーズンが終わってホッとしている」と率直に振り返った。

 樋口は「とにかく最後まで楽しんで滑れるように、と思って臨んだ試合。悔しいとかではなく、単純にスケートが楽しいなとまた確認できた」と言った。昨季の18年世界選手権で2位の好成績を収めたが、今季は右足甲の負傷で昨年11月のGPシリーズ・ロシア杯を欠場するなどケガに泣いた。「ケガもあったり、なかなか完璧な状態で出られる試合がなかった。もったいなかったと思ったのもあったんですけど、そういう経験ができたので。次からはそういうことのないように。ケガのないようにしたい」と語った。

 復活まで険しい道のりだった。「ケガが治りそうで治らなかったり、なかなかジャンプが跳べなかったり。スケートをやってきて、一番つらいシーズンだった。気持ちを試合に持っていくために、上げていくために何をしたらいいのか分からなくなった。それが凄くつらかった」。そう胸中を明かした樋口は「ここまでダメな状態でも試合はある。試合に向けて、もっと違う方向から気持ちを上げていくようなことを経験できた」とプラス材料を見つけた。

 今季の締めくくりがチャレンジ杯だった。「最後の最後に表彰台に乗れてよかった」と語る。課題と収穫も見つけ、「演技中、ジャンプで失敗、パンクしてしまうところ。1つのミスをひきずってしまうところがよくないところ。よかったところは今大会は今シーズンで一番、笑っていられた。常に笑顔を意識して臨めた」と語った。

 今春、明大商学部への進学が決まっている。「拠点もそのまま東京。今よりも学校に行くようになる。両立が大変になると思うんですけど、しっかり両方うまくできるように頑張りたい」。キャンパスライフに期待を込めつつ、フィギュアスケートについては「新しい技も跳びたいと思うけど、自分ができることをもう少しレベルアップできるかなと思う。今できることを極めていきたい」と足元を見つめていた。

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2019年2月26日のニュース