3年ぶり国際大会Vの原沢「3年も経っていてびっくり」 柔道男子100キロ超級

[ 2019年2月26日 12:16 ]

グランドスラム・デュッセルドルフ大会で3年ぶりの国際大会優勝を果たして帰国した原沢久喜
Photo By スポニチ

 柔道のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(ドイツ)で3年ぶりの国際大会優勝を果たした男子100キロ超級の原沢久喜(26=無所属)が26日、成田空港に帰国し、「3年も経っていたことにまずびっくりしたが、苦しい時期もあり、諦めずにここまでやって、優勝できて良かった」と振り返った。

 16年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの原沢だが、翌年は世界選手権(ブダベスト)で初戦敗退するなど不振を極め、後にオーバートレーニング症候群と診断された。昨年からは徐々に復調し、世界選手権(バクー)は3位、今大会の2週間前に行われたGSパリ大会も銀メダル。「リスクを背負わずに柔道をしようとしていた自分がいたが、負けが続いて吹っ切れた」と言うように、本来の積極的に仕掛ける柔道で3年ぶりの美酒を味わった。

 東京五輪前年となる今夏の世界選手権(東京)代表争いで一歩リードした形だが、「1回勝って満足していたら良くない。選抜と全日本を勝つことで代表は決定的になるので、気を抜かずに挑みたい」と、4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)と全日本選手権(日本武道館)に視線を移す。昨年4月いっぱいで日本中央競馬会を退会。その後は無所属での活動が続いており、今回もトレーナーや練習サポート役の旅費は自腹を切る形となったが、「今回勝ったので(賞金で)チャラです」と口振りにも余裕が出てきた。

続きを表示

2019年2月26日のニュース