日本女子の黄金時代だ!小平&美帆 勝負を分けた2日間の総合力

[ 2019年2月26日 05:30 ]

スピードスケート世界スプリント選手権最終日 ( 2019年2月24日    オランダ・ヘーレンフェイン )

スピードスケートの世界スプリント選手権で2度目の総合優勝を果たし、観客の声援に応える小平奈緒
Photo By ゲッティ=共同

 スプリンター世界一を決める大舞台の最終種目、最終組で日の丸を胸につけた2選手が競り合った。大半のメダルを欧米勢が占めてきた大会で、日本女子の黄金時代を示す象徴的な場面だった。主戦場の短距離で覇権を譲れない小平と、万能の女王を目指す高木美。勝負を分けたのは2日間の総合力だ。

 2年前の覇者、小平が「大きな失敗なくまとめられた。自分の特長を生かせた4レース」と誇ったのに対し、短距離から長距離の4種目で競う世界選手権の昨季女王は「4本そろえるのは難しい。力不足」と潔かった。

 小平は国内外での500メートルの連勝が37で止まった世界距離別選手権から2週間で、見事に気持ちを立て直し、満員の観客の拍手を浴びた表彰台では思わず涙がこぼれた。中距離が得意な高木美の新領域での台頭を認めつつ、「それぞれに持っている価値が違う」と自負をにじませた。一方、24歳のオールラウンダーは「倒さなければいけない壁」に野望を打ち砕かれたものの1000メートルでは2度とも小平をしのいだ。「新しい発見もあった」と収穫を口にした。

続きを表示

2019年2月26日のニュース