貴景勝の春だ!新番付発表で大関獲りへ覚悟「腹決める」

[ 2019年2月26日 05:30 ]

千賀ノ浦親方(右)と握手し笑顔を見せる貴景勝(撮影・後藤 正志)
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 日本相撲協会は25日、大相撲春場所(3月10日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表。2場所連続で東関脇に就いた22歳の貴景勝(千賀ノ浦部屋)は大阪市生野区で会見し、大関獲りとなる15日間で全てを出し切る覚悟を見せた。

 大関昇進を懸ける場所に向け、若武者の覚悟は固まっていた。平成最後の土俵で大きな夢に挑む貴景勝は50人近い報道陣が集結した中、「横綱、大関は別格。なってみないと分からない。やることを場所前にやって、後は腹を決めてやるだけ」と決意を口にした。

 小結だった昨年九州場所では13勝で初優勝を果たし、新関脇の初場所は11勝。大関昇進の目安とされる三役で直近3場所合計33勝に到達したが、千秋楽で大関・豪栄道に完敗し見送られた。大関獲りの「延長戦」とした舞台へ「プレッシャーがかかるのはしようがない。正面からはね返す気持ちじゃないと無理」と覚悟を示した。

 春場所はこれまでも分岐点だった。16年は幕下優勝を果たして新十両を決め、17年は幕内で初めて2桁勝利を挙げて三賞を受賞。昨年は初めて休場を経験し、自身を見つめ直した。「何かを気付かせてくれる」という土俵で今度は一大勝負。「最高にできるか、最悪にするかは自分次第。楽しみもあるし、怖さもある。弱い自分に勝つ」と気合を入れた。

 先場所千秋楽で痛めた右足も完治。準備が整いつつある22歳は「毎日が初日、毎日が千秋楽という気持ちで、帰り道で後悔しないようにやりたい」と表情を引き締めた。

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2019年2月26日のニュース