稀勢の里 稽古総見で鶴竜、豪栄道相手に3勝3敗も「動きは悪くない」

[ 2019年1月7日 12:13 ]

<横審稽古総見>八角理事長(前列右端)、横審・北村委員長(前列右から2人目)らの前で豪栄道と汗を流す稀勢の里(撮影・郡司 修)
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 大相撲初場所(13日初日、両国国技館)で進退が懸かる横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が7日、東京・両国国技館内の相撲教習所で実施された横綱審議委員会(横審)による稽古総見に参加し、横綱・鶴竜、大関・豪栄道と計6番取って3勝3敗だった。

 得意の右上手を引けず、鶴竜に下から攻められると上体が起きて腰高になった。ただ、捕まえられなくても前に出ようという意識は見え、豪栄道には体ごとぶつけて押し出す場面もあった。鶴竜には1勝3敗で、豪栄道には2勝。「動きは悪くない。攻めていたと思う。(昨年秋場所前の稽古総見の)9月より動きはいい。いい稽古になった」とプラスに捉えた。

 最後に豪栄道に勝った相撲で倒れ込んだ際に右太腿を痛め、そこで申し合いは切り上げた。「ちょっと俵に打った。問題ない」と説明したように、ぶつかり稽古も行った。

 稀勢の里は8場所連続休場明けの昨年9月の秋場所で10勝を挙げたが、11月の九州場所では横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)を喫し、右膝の負傷で5日目から途中休場した。場所後の横審では初の「激励」が決議された。勝負の場所に向けて「自信を持ってやっていくしかない」と前を向いていた。

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2019年1月7日のニュース