東稜・川上 “もう一つの花園”の主役 U―18合同チーム東西対抗戦で勝ち越しトライ

[ 2019年1月7日 18:04 ]

 部員不足の高校に在籍するラガーメンに夢を与えるU―18合同チーム東西対抗戦が決勝戦前に行われ、西軍が26―12で東軍に勝利した。12―12の後半10分、西軍のフランカー川上泰生(熊本・東稜)が勝ち越しトライ。部員6人を代表しての出場で、“もう一つの花園”の主役となった。

 「花園の第1グラウンドでラグビーができて、最高のトライでした。西軍には、熊本からは早見(専修大玉名)も出ていましたが、後半に負傷交代したので、あいつの分まで、という気持ちでした」

 16年4月、故郷は最大震度7の地震に見舞われた。熊本市内にある実家も被災。「家の屋根の瓦も崩れた」。自宅の壁には今も亀裂が走るなど爪痕が残る。今月3日には震度6弱の揺れが発生するなど、被害はなかったというが、不安な夜を過ごしている。夢舞台での“大仕事”は地元に勇気を届けたはずだ。

 CTB川浪創太郎(大阪・天王寺)も、感慨深げに振り返った。

 9歳でラグビーを始め、中学3年時には堺ラグビースクールの選手として大阪府スクール大会決勝で花園を経験した。天王寺は全国優勝2回の古豪だが、新チーム結成時点で単独でチームを組むことができなかった。「本当に楽しませてもらいました。公立高校に行っても、花園の舞台に立てるというのは」。

 進学校で知られ、学業との兼ね合いもあったが、「父も母も僕のやりたいことを尊重してくれました」。卒業後は、国立大医学部進学を目指す。高校1年の夏、通学中の電車内で突然、背後に立っていた中年男性が昏倒したが看病できなかった悔しさが進路を決めた。「びっくりして何もできなかったんです」。幸い男性は軽い貧血で大事に至らなかったが、人命救助に関わる仕事が目標になった。

 川浪は、「僕らの時は14人でギリギリ人数が足りなかったんですけど、新チームは15人。女子プレーヤー1人も加えて16人です。後輩たちが勧誘を本当に頑張ってくれました」と笑顔を見せた。

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