輝 偉大な郷土の先輩・輪島さんに飛躍誓う しこ名の下の名前も輪島さんからもらう

[ 2018年10月14日 17:45 ]

秋巡業の金沢市の会場に展示された輪島さんの写真を眺める輝
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 大相撲の秋巡業は14日、石川県金沢市で行われ、同県出身の平幕・輝(24=高田川部屋)が偉大な郷土の先輩に飛躍を誓った。8日に亡くなった元横綱の輪島大士さん(享年70)は遠縁に当たり、同じ石川県出身。しこ名の下の名前である「大士(たいし)」は、輪島さんと同じ漢字(わじまさんの読みは「ひろし」)をもらった。「名前に負けないように、恥ずかしくない相撲を取っていきたい」と話した上で「九州場所では2桁勝って、できるだけ早く三役に上がりたい」と新三役を照準にした。

 朝稽古では平幕の隆の勝、栃煌山、朝乃山と5番(3勝2敗)取ってから大関・栃ノ心の胸を借り、7番で1勝6敗。勝った一番は突っ張ってまわしを与えずに押し出した。「自分のやるべきことをしっかりやろうと思った」と鍛錬を続けている。

 15日は巡業のない休養日だが、輝は午前中に石川県内で行われるイベントに参加する。同日午前10時から営まれる輪島さんの告別式には参列できないため、金沢での興行を終えると、通夜に参列するため東京へ向かった。「戻ってくるのは終電になるか、(明日の)始発になるかもしれない」。プロになってからさまざまなアドバイスをもらった先輩と最後の対面を果たすため、足早に会場を後にした。

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2018年10月14日のニュース