八角理事長 横綱が二本差して負けたのは「記憶にない」

[ 2018年9月19日 19:55 ]

大相撲秋場所11日目 ( 2018年9月19日    両国国技館 )

<大相撲十一日目>鶴竜を寄り切りで破る栃ノ心 (撮影・白鳥 佳樹)
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 全勝の横綱・鶴竜が大関・栃ノ心に敗れ、優勝争いから一歩後退した。立ち合いすぐにもろ差しになり十分の形に持ち込んだと思われたが、栃ノ心に両上手を引き付けられ、外四つの状態でつられながら寄り切られた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「横綱が二本差して…。(ああいう負け方は)記憶にないよね。鶴竜は二本さして、まさかああなるとは思っていなかっただろうね」と驚いた様子で語った。

 鶴竜はこれまで栃ノ心に22勝2敗と圧倒していたうえに、今場所の大関はここまで6勝4敗と波に乗りきれずにいた。それだけに「何が何でも(勝つ)という栃ノ心の気迫」と評価した。その一方で、強引に横綱をつり上げた相撲はケガを招く危険もあった。「(あの相撲で)膝が持っているからいいけど危ないよね」と危惧していた。

 また、この日は稀勢の里も逸ノ城に敗れた。立ち合いから逸ノ城に突き放され、あっさり土俵を割った。「逸ノ城がこんなに突っ張るのは初めて見た。(稀勢の里は)まわしを取り合うことを予想していたと思う。それが(逸ノ城が)委細構わず前に出てきた。立ち合いの失敗だろうね」と分析。横綱は前日、9場所ぶりに勝ち越したばかり。「それでホッとしたというのはないと思うけど、(取組後に首を振っていたのは)自分にふがいないということだったんじゃないかな」と話していた。

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2018年9月19日のニュース