五十嵐 大技「エアリアル」初披露で男子決勝へ、横回転決めた

[ 2018年9月19日 05:30 ]

サーフィン ワールドゲームス(WG) ( 2018年9月18日    愛知県田原市大石海岸沖 )

男子5回戦を首位で勝ち上がった五十嵐カノア
Photo By 共同

 世界選手権に相当する大会は20歳で優勝候補の五十嵐カノアが4人で争う19日の決勝に進出した。21歳の村上舜は6回戦4位で敗者復活戦10回戦に回った。次に2位以内に入れば決勝に進む。21歳の大原洋人は3、4回戦を通過したが5回戦2組で4位に終わり、敗者復活戦8回戦に回った。女子は黒川日菜子が3回戦を突破したが4回戦は通過できず、橋本恋は3回戦を勝ち上がれなかった。川合美乃里を含む3人とも敗者復活戦には残っている。

 参加選手で最も世界ランキングが高い男子の五十嵐が、地力の差を見せつけた。3回戦こそ2位に甘んじたが、残る3試合はいずれも終盤に高得点を挙げて首位で突破。この日4試合目となった6回戦も残り5分で3位から挽回し「最後はみんな疲れていた。トレーニングしている意味があった」と動きに余裕があった。

 持ち技を少しずつ披露するとの宣言通り、風向きの変化もあって空中で横回転する「エアリアル」などを今大会で初めて披露した。テール(板の後端部)を波の頂点より上へ突き出したり波の崩れ際を滑らせたりと、遊び心ものぞかせた。期待される日本勢初優勝へ着実に歩を進め「力が余っていてまだまだいける感じだけど、明日に取っておく」と決勝をにらんだ。

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2018年9月19日のニュース