比嘉 勢いキープ1差2位 41年ぶり日本人メジャー制覇射程に決勝Rへ

[ 2018年8月5日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー全英リコー女子オープン第2日 ( 2018年8月3日    ロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6585ヤード、パー72) )

第3ラウンド、2番でティーショットを放つ比嘉
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 第2ラウンドが行われ、比嘉真美子(24=TOYO TIRES)が1イーグル、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で通算9アンダー、135として2位を守った。72で回った岡山絵里(22=ニトリ)は通算1オーバーの55位で決勝ラウンドに進出。畑岡奈紗(19=森ビル)ら日本勢4人は予選落ちした。比嘉は第3ラウンドの前半を3バーディー、ボギーなしの通算12アンダーで折り返した。

 77年の樋口久子(現LPGA顧問)以来、41年ぶりとなる日本人メジャー制覇の快挙が、はっきりと視界に入ってきた。69をマークし、首位と1打差の2位で第2ラウンドを終えた比嘉は、表情を緩めることなくきっぱりと言い切った。

 「いい位置で予選通過することができた。あと2日間は予選以上に攻めていきたい」

 勢いを象徴したのが、5番からの3ホールだった。パー3で第1打を4メートルにつけてバーディーを奪うと、パー5の6番は残り200ヤード強の第2打を3Wで2オンさせ、約15メートルを沈めてイーグル。「ショットが得意だと思っているので、迷わず2オンを狙った」と胸を張った。7番(パー5)でもバーディーを奪取。一時は単独首位に立った。

 ピンチでも動じない精神力を象徴したのは17番(パー4)だ。第2打が左に曲がり、ブッシュへ。ロストボールとなったが「リンクスコースなのでブッシュもあり、ロストボールの可能性もあると最初から思っていた。想定内」と言い切る強さがあった。ダブルボギーと傷口を最小限にとどめ18番ではきっちりパーセーブ。V圏内で決勝へと進んだ。

 6月に大相撲の幕内力士・勢との婚約を発表。勢が「本当にいちずでストイック。ゴルフ場にいるか寝ているか」と話すほど、競技に打ち込んできた。試合中は集中するためにあまり連絡をとらないといい、今大会中も短い言葉でのやりとりにとどめている。「大きい舞台ではあるが、リズムを崩さず楽しみながらラウンドしたい」。残り2日間、頂点だけを見据えて突き進む。

 <バーディー発進>比嘉は第3ラウンドでも好調をキープした。出だしの1番(パー3)で第1打を約4メートルにつけてバーディー発進。パー4の4番では10メートル超のバーディーパットを沈め、ガッツポーズが飛び出した。6番ではティーショットを左に曲げるピンチもパーセーブするなど、9番を終えて3バーディー、ボギーなしの通算12アンダー。「優勝するためには楽しむことが一番の鍵」と話していたように、一時は単独首位に立つなど上位争いのプレッシャーを感じさせない前半9ホールだった。

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2018年8月5日のニュース