ツアー初陣予選落ちも…素質の片りんのぞかせた丸山ちゃんJr奨王

[ 2018年7月8日 10:10 ]

長嶋茂雄招待セガサミー・カップでプロツアーデビューした丸山奨王
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 米ツアーで3勝を挙げた人気ゴルファー、丸山茂樹の長男、奨王(しょうおう)が北海道で開催された長嶋茂雄招待セガサミー・カップでプロツアーデビューを果たした。

 4歳からクラブを握り、10歳から本格的にゴルフを始めた奨王は、17年にジュニアプレジデンツ・カップに世界選抜の一員として出場するなど活躍。9月にはカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)に進学予定だ。

 注目のデビュー戦は父・茂樹がホストプロを務める大会。残念ながら第2ラウンドで崩れ通算3オーバーの84位で予選落ちとなったが、素質の片鱗は十分のぞかせた。第1ラウンドの後半9ホールはショット、パットともさえわたり「100点」と振り返るボギーなしの4バーディー。2日間のドライビングディスタンスでは平均284・50ヤードで全体で7位。今回キャディーを務めた父の相棒でもある杉森伸章氏は「これから米国で経験を積めば、将来は楽しみ。この雨の中でこの飛距離だからね。ポテンシャルは高いよ」と評価する。

 不運だったのは、天候不良により悪条件下でプレーだったこと。第2ラウンドは雨に加え、風と12、13度の肌寒い。日頃は温暖なロサンゼルスでの生活だけに「これだけ寒いのはあまりない」という。経験不足も明らかで「ジャッジが合っていなかった。距離感や体が回らないときの対処法など、もっと勉強しなくてはいけない」と振り返る。父・茂樹も「結果はともかく、いい経験にはなった。新たな1頁だが、今後は自分で考えて行動することが大事」とメッセージを送った。

 週明けにも渡米し、今後はUSジュニアの大会に向け調整する。いきなりプロの壁に跳ね返されたが、再び日本でプレーする日が楽しみな若手選手が現れた。(記者コラム)

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2018年7月8日のニュース