比嘉 婚約パワー!勢い拡大2差 雨対策も奏功

[ 2018年7月8日 05:30 ]

女子ゴルフツアーニッポンハム・レディース第2日 ( 2018年7月7日    北海道アンビックス函館C上磯GC(6378ヤード、パー72) )

首位に2打差4位まで浮上した比嘉はキャディーと握手(撮影・沢田 明徳)
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 今大会前に大相撲の東前頭2枚目の勢(31=伊勢ノ海部屋)との婚約を発表した比嘉真美子(24=TOYO TIRES)が、首位と2打差の4位に浮上した。1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66で回り、通算6アンダーをマーク。今季2勝目へ向け“勢い”十分で最終日に臨む。ともに67で回ったテレサ・ルー(30=台湾)とアン・ソンジュ(30=韓国)が通算8アンダーで首位に立った。

 猛攻で優勝争いに割って入った。比嘉はこの日のベストスコア66をマークする猛チャージで、30位から4位に浮上。小さくうなずきながら、第2日を振り返った。

 「ターニングポイントでしっかりバーディーを取ることができて、いいリズムに乗ることができた」

 要所のパー5でスコアを伸ばした。6、18番でバーディーを奪取。象徴的だったのは9番だ。ピンまで208ヤードの第2打で、比嘉は7Wを手にピンを狙った。見事に2メートルにつけてイーグル。実は7Wは梅雨入りした約1カ月前からクラブセッティングに入れたもの。地面がぬかるんでいても「7Wのようにロフトがあるウッドだときっちり(ボールへのコンタクトを)入れようと気負わずにボールが高く上がってくれる」。雨が降り続く中、対策が奏功した。

 今大会前に勢との婚約を発表。15年にシード権を失い、16年も予選落ちが続く苦しい状況で支えてくれたのが勢だった。昨夏に婚約し、直後の8月に行われたNEC軽井沢72で復活V。報道されるまで交際の事実を伏せていたため「凄く気が楽になりました」と率直な思いを口にした。試合のなかった先週は2人で過ごし、「いい休暇といい準備ができた」。私生活の充実が、ゴルフにも好影響をもたらしている。

 逆転での今季2勝目へ、首位と2打差で最終日を迎える。婚約発表で「今まで以上に頑張りたい」と決意を新たにした比嘉は「攻めのプレーで優勝を目指したい」。8日は大相撲名古屋場所の初日でもある。2人で、白星を目指す。

 <史果1差3位>5バーディー、ボギーなしの67で回った川岸は首位と1打差の3位。16、17番ではいずれも8Iで3メートルに寄せてバーディーを奪うなど、上がり3ホールを3連続バーディーで締めて「今日は8番アイアンがキーポイントだったかなと思います」と振り返った。今季の最高成績は9位。「久しぶりの優勝争い。勝つ、負けるも大事だが雰囲気を楽しんで成績がついてくれば」と自然体で昨年9月以来の2勝目を目指す。

 <成田パット好調>成田が4バーディー、1ボギーの69で回り、首位と3打差の5位につけた。「ショットの調子はよくないが、長いパットが入ってくれて楽になった」。4番ではカラーからの8メートルを入れてバーディーを奪うなど、スコアをまとめた。2大会連続Vも狙える位置。「短いロングでバーディーを取っていかないと上に届かない」と意気込んだ。

 ▼1位テレサ・ルー 今日はグリーンが軟らかかったので、良いショットを打ったら良いところについてくれた。(7バーディー、2ボギーの67)

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