稀勢4敗 綱取り白紙に落胆…「まあ、まだまだだね」

[ 2016年9月24日 05:30 ]

<9月場所13日目>4敗目を喫した稀勢の里は力なく支度部屋を後にする

大相撲秋場所13日目

(9月23日 両国国技館)
 夏場所から3場所続いてきた稀勢の里の綱獲りが振り出しとなった。対戦成績で30勝16敗と大きく勝ち越している横綱・鶴竜戦。左を差し、右は抱えて前に出た。だが腰高を突かれ、左下手を取った横綱の投げに横転。土俵下へ落下した。支度部屋では「まあ、まだまだだね」と落胆の表情を浮かべた。

 二所ノ関審判部長(元大関・若嶋津)は12勝なら九州場所に綱獲りがつながるという見解を示していたが4敗目でそれが不可能となった。八角理事長(元横綱・北勝海)は「ずっと綱獲りと言われ、精神的な疲れがあったのかもしれない。これでリセットできるのでは」と話した。優勝なら横綱昇進という状況が続いたが、今場所も11日目の豪栄道戦で敗れるなど、またしても勝負どころで力を出し切れなかった。「うん、ねえ、やるしかない」。自分を奮い立たせようとした言葉にも力はこもっていなかった。

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