松山 首位発進!10億円&年間王者チャンスある

[ 2016年9月24日 05:30 ]

18番、バンカーショットを放つ松山(AP)

ツアー選手権第1日

(9月22日 米ジョージア州アトランタ イーストレークGC=7385ヤード、パー70)
 米ツアーの今季最終戦で松山英樹(24=LEXUS)が最高のスタートだ。6バーディー、2ボギーの66をマークし、ダスティン・ジョンソン(32)、ケビン・チャペル(30=ともに米国)と並んで首位発進した。松山の初日首位は優勝した2月のフェニックス・オープン以来。今大会は出場30人で予選落ちはなく、年間ポイントランキングによるシーズン総合王者も決定し、総合王者はボーナスとして賞金1000万ドル(約10億1000万円)も獲得する。

 ポイントレースの上位30人だけが出場を許されたエリートフィールド。その初日、松山の名前がリーダーボードのてっぺんに輝いた。パッティングとアプローチが好調で「ショートゲームが良いとここまでスコアが伸びるか、と思った」と自ら驚くラウンドだった。

 出だしの1番で2メートルのバーディーパットを決めた。「グリーン上はいいイメージができた」と早々に好感触を得た。4、5番と5メートルを立て続けにカップに沈めると、6番ではバンカーから1メートルに寄せ3連続バーディー。第2打が池につかまった8番は3メートルのボギーパットを決め、ダブルボギーを回避した。パーオンに成功したホールの平均パット数は1・455で全体1位。「イメージも悪くないし良い感じで打てている」とうなずいた。

 後半はバンカーショットがさえた。17番は2打目をグリーン手前のバンカーに入れたが、ピン1メートルに寄せてパーを拾った。最終18番は2オンを狙ったショットが再びグリーン手前のバンカーへ。これをまたしても1メートルに寄せ、バーディーで締めた。グリーンそばのガードバンカーから、2打以内でホールアウトする確率を示したサンドセーブ率は100%。この日は4回バンカーに入れたが、巧みなアプローチでピンチを招かなかった。

 ただ好発進にも表情は浮かない。いら立った様子すら見せたのが高みを目指す松山らしい。フェアウエーキープ率は71・43%の全体1位。それでも「1Wもアイアンもバラバラ。ミスヒットしたティーショットがフェアウエーに行ったり、ラッキーが何回もあった」と首をひねった。だが、好調の小技にショットがかみ合えばさらなるビッグスコアも狙える。今季2勝目を挙げれば他選手次第だが、年間王者のタイトル、そして10億円超のボーナスも手にする可能性がある。シーズン最強の称号と破格の賞金に向け最高の船出となった。

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2016年9月24日のニュース