大坂 日本女子11年ぶり4強!第2セット圧巻5ゲーム連取

[ 2016年9月24日 05:30 ]

<東レパンパシフィックオープンテニス・準々決勝>第2セット、ポイントを奪い吠える大坂なおみ

女子テニス東レ・パンパシフィック・オープン第5日シングルス準々決勝 大坂なおみ6―3、7―6アリャクサンドラ・サスノビッチ

(9月23日 東京・有明テニスの森公園)
 世界ランキング66位の大坂なおみ(18)が、自身初のツアー4強入りを決めた。シングルス準々決勝で予選上がりの世界107位、アリャクサンドラ・サスノビッチ(22=ベラルーシ)を6―3、7―6で撃破。ここまで3試合全てストレート勝ちで準決勝に進出した。今大会での日本女子のベスト4は、05年大会の浅越しのぶ以来11年ぶりとなった。24日の準決勝で世界20位のエリナ・スビトリナ(22=ウクライナ)と対戦する。

 これまで2度はね返されてきた4強の壁を初めて乗り越えた。しかし、底知れない18歳はゴールはまだ先と言わんばかりだ。「驚いている自分と驚いていない自分がいる。思い描いたプレーができれば、どんな大会でもいいプレーはできる」。3回戦まで進んだ全米オープンでの自信が背中を押した。

 1、2回戦と違う格下相手の緊張感から不安定さも見せた。第1セットは第1サーブが36%と不調。第2セットは0―2とリードされ、思わずラケットを投げ捨てた。若さゆえの不安定さ。しかし、それが良い方向に転がれば手がつけられない。第2セットは0―5の瀬戸際から5ゲーム連取で追いつくとタイブレークで勝利した。

 日本テニス協会はストーサー(オーストラリア)を11年全米オープン優勝に導いたデビッド・テーラー氏とコーチ契約を締結。大坂専属というわけではないが、ヒンギスら世界No・1を指導してきたコーチから得るものは多いはず。全米オープン後には錦織と同じIMGとマネジメント契約も締結した。環境が整うごとに、着実にステップアップ。優勝への意欲を問われると「出場する選手は全員が優勝したいと思っている」と答えた。準決勝で戦うスビトリナとは過去1勝1敗。今年の全豪オープンでは2回戦で対戦し、ストレート勝ちを収めた。狙うのは頂点しかない。

続きを表示

2016年9月24日のニュース