「ボッチャ」 まるでカーリング 大量得点狙う頭脳戦

[ 2016年9月5日 11:13 ]

リオ・パラリンピック種目紹介

 ラテン語のボールを語源とする「ボッチャ」は冬季五輪競技のカーリングを想起させる、パラリンピック特有の競技だ。重度の脳性まひや四肢重度機能障がい者のために行われるもので、88年ソウル大会から正式競技入りしている。

 長さ12・5メートル、幅6メートルのコートを使用。ジャックボールと呼ばれる白い的球を最初に投げ入れ、青、赤それぞれのボールに分かれ、いかにジャックボールに近づけるかを競う。男女の区別はなく個人戦の場合は4エンド、団体戦の場合は6エンド行い、合計得点を競う。各エンドとも青、赤とも6投ずつで、最後に最も近かった側のボールが得点になる。カーリング同様、2番目、3番目に近いボールも同色なら2点、3点と加算される。ジャックボールはボールを当てると動くため、大量得点を狙う戦術が重要になる。

 4つのクラスで個人、団体、ペアを実施する今大会には日本から5選手が出場。中心は上肢で車いす操作が可能な脳性まひの「BC2」で世界選手権個人戦銅メダルの実績を持つ杉村英孝主将(34=静岡協会)と、昨年7月のW杯ソウル(韓国)大会個人戦準優勝の広瀬隆喜(32=市原ク)が両エース。杉村はロンドンに続き2大会目、広瀬は3大会連続のパラリンピック出場で個人戦だけでなく3対3のチーム戦でもメダル獲得が期待される。

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2016年9月5日のニュース