ラオニッチ初V王手!フェデラーとのフルセット激闘制した

[ 2016年7月9日 05:30 ]

男子シングルス準決勝でロジャー・フェデラーと対戦するミロシュ・ラオニッチ

ウィンブルドン選手権第12日 車いすの部女子シングルス準々決勝

(7月8日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 男子シングルス準決勝は、第6シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が、過去7度優勝で第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)と対戦。フルセットの末に破り初の決勝に駒を進めた。3年ぶりの優勝を目指す第2シードのアンディ・マリー(英国)は準決勝で第10シードのトマーシュ・ベルディハ(チェコ)と対戦する。女子ダブルスはティメア・バボシュ(ハンガリー)ヤロスラワ・シュウェドワ(カザフスタン)組が決勝に進んだ。

 勝利の瞬間、両拳を握り締めた。観衆の声援に気持ちよさそうに応える。25歳のラオニッチが“芝の王者”フェデラーを下して初の決勝進出を果たした。

 壮絶な試合を制した。第1セットをラオニッチが取ると、すかさず第2セットはフェデラーが奪い返す。そしてフェデラーが2セットを先取すると、今度はラオニッチが第4セットを奪い、フルセットにもつれこんだ。両者一歩も譲らぬ手に汗握る展開。だが、最後に笑ったのは体力に勝るラオニッチだった。

 準々決勝の勢いをそのまま持ち込んだ。クエリー(米国)を相手に高速サーブでエース13本を決めた。3回戦で王者ジョコビッチ(セルビア)を破った相手を力ずくでねじ伏せたが、この日も要所で強烈なサーブでポイントを奪った。悲願の初優勝まであと1勝に迫った。

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2016年7月9日のニュース