白鵬&照ノ富士に明暗 ともに故障明け稽古開始も…

[ 2015年11月3日 05:30 ]

青狼と組み合う白鵬(右)

 大相撲九州場所(8日初日、福岡国際センター)へ向けて、故障明けの横綱・白鵬(30=宮城野部屋)と大関・照ノ富士(23=伊勢ケ浜部屋)がともに関取衆との稽古を開始したが、その内容は明暗を分けた。

 左膝を痛めて先場所3日目から休場した白鵬は福岡・篠栗町の宮城野部屋で、出稽古に来た魁聖、旭秀鵬らと18番取って全勝し「いい稽古ができた」。出場の明言こそ避けたが「出ます、という気持ちでやってきている」とあらためて意欲を見せた。以前テレビ解説で「力が落ちている」と語った舞の海秀平さんも稽古を見守り「落ちているところはない。優勝争いのトップです」と仕上がりに太鼓判を押した。

 一方、先場所13日目に右膝を負傷した照ノ富士は太宰府市の伊勢ケ浜部屋で宝富士と誉富士を相手にした。20番目で宝富士を押した際には「アー」と声を上げて崩れ落ち、周囲をヒヤリとさせた。「一発押してみようと無理したら、右膝が入っちゃった(関節がずれた)」。大事を取って、稽古はそこで打ち切り。結局10勝10敗で終わり、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「あれじゃ、話にならない。好成績は望めない」と厳しい評価だった。

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2015年11月3日のニュース