テレサ・ルー 27歳335日でメジャー3勝目!史上3番目の年少記録

[ 2015年9月14日 05:30 ]

<第48回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯・最終日>優勝したテレサ・ルーは2位タイの上田桃子と抱き合う

女子ゴルフツアー日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日

(9月13日 長崎県長崎市パサージュ琴海アイランドGC=6735ヤード、パー72)
 首位から出たテレサ・ルー(27=台湾)が3バーディー、2ボギーの71とスコアを1つ伸ばし、通算7アンダー、281で今季4勝目を飾った。終盤の17番パー3でティーショットを池に落としたが、なんとか耐えてメジャー大会3勝目をつかんだ。27歳335日でのメジャー3勝到達は史上3番目の年少記録。
【最終R成績】

 2位に2打差をつけて迎えた17番パー3。首位を走っていたテレサ・ルーが大ピンチに見舞われた。「緊張してスイングが早かった」。優勝を前にして体が固まり、エッジを狙った7Iでの第1打をひっかけて手前の池へ落とした。ダブルボギーなら上田に並ばれる絶体絶命の状況。しかし、「池に入ったものは仕方ない」と切り替えた。

 池の手前からドロップした残り133ヤードの第3打を9Iでピン左1・5メートルへピタリ。このボギーパットを沈めて2位に1打差で最終ホールへ進むと、最後は2メートルのバーディーパットを沈め、メジャー3タイトル目を獲得した。報道陣から「メジャーに強いですね」と言われると、おどけたようにピースサインし「難しいコースは大好き」と笑みを浮かべた。

 05年に米国でプロ転向し、翌年から米ツアーに参戦したが芽が出ず、09年に「環境を変えたかった。日本なら(台湾と)同じアジアだし、食べ物や交通の便もいい」とツアー出場予選会を受験して10年から本格的に日本ツアーに参戦した。転機は13年。ミズノクラシックでプロ8年目の初優勝を飾ってからだった。「初優勝してから自信が出てきて、自分のゴルフを信じられるようになった」。翌年にはメジャー2勝を含む年間3勝をマーク。自信を持てなかった過去の自分に別れを告げた結果が、17番のミスをしのぎ、そして今季4勝目につながった。

 賞金ランクでは首位のイ・ボミに約4164万円差に迫ったが、「まだまだ(差がある)じゃん!」と賞金女王に執着はない。それよりも、「最終戦まで平均ストローク60台をキープしたい」。現在の平均ストロークは69・9506。最後まで60台を維持できればツアー初となる。難コースであればあるほど燃えるというテレサ・ルーなら、史上初の快挙もやってのけるかもしれない。

 ◆テレサ・ルー 1987年10月13日、台湾生まれの27歳。11歳からゴルフを始め、台湾ナショナルチームの一員として活躍。05年11月にプロ転向し、米ツアーの予選会に参加。条件付きで出場資格を得て翌06年から米ツアーに参戦。07年から10年まで賞金シードを獲得。10年からは日本ツアーに参戦。13年ミズノ・クラシックで初優勝し現在ツアー通算8勝。1メートル64、58キロ。

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2015年9月14日のニュース