隠岐の海 白鵬に初勝利!新婚パワー懸賞150万円ゲット

[ 2015年9月14日 05:30 ]

隠岐の海(右)は白鵬を寄り切りで破る

大相撲秋場所初日

(9月13日 東京・両国国技館)
 “角界屈指のイケメン”小結・隠岐の海(30=八角)が横綱・白鵬(30=宮城野)を13度目の対戦で初めて撃破した。独特の緊張感が漂う初日は横綱の引き技が出ると分析し、好機を逃さなかった。懸賞50本、150万円の手土産を愛妻に届けた。白鵬を除き、横綱・大関の上位陣は白星スタートだ。
【初日取組結果】

 館内に座布団が乱れ飛ぶ。隠岐の海は自ら出現させた光景に一瞬、我を忘れた。「目が飛んだ。(視界が)みんな、ぼやけてました」。支度部屋に引き揚げても興奮は冷めない。「やったぜえ!よっしゃあ!夢見てたんだよ」。喜びの言葉を並べた。

 13度目の対戦で白鵬から初白星。冷静に分析した成果だ。独特の緊張感がある初日。横綱の出方を「引いてから差したり、突っ張ってから差したり、流れで相撲を取る。引きを食わなければ(チャンスはある)」と見立てた。立ち合いで右差しを許さず、相手の引きに乗じて左四つ。先に右巻き替えを仕掛けて、もろ差し。「両方入るとは思わなかった」と驚きながらも、相手の巻き替えに合わせて一気に出る。定石通りの攻めで寄り切った。「横綱にかわいがってもらっている。“恩返し”できてよかった。いつかは勝てるんですね」と胸を張った。

 自分より7歳下、23歳と若い照ノ富士の大関昇進が発奮材料の一つだ。「正直に言って(同世代の)豪栄道が昇進した時より悔しかった。自分も奮起してやらないと」。身長1メートル89、体重163キロの体格に恵まれ、大器と期待されながら、もう30歳。遅まきながら闘争心に火が付いた。

 昨年10月に詩子さんと結婚し、家族を養う責任感が芽生えた。角界屈指のイケメンは愛妻家で、どこへ出かけるにも夫人と一緒だという。「昼も夜も連れ回して迷惑しかかけてない」。家では栄養士と調理師の免許を持つ夫人の手料理でパワーをもらう。懸賞50本、手取り150万円の臨時収入はいい手土産になる。「僕のお金は1円もありません。奥さんが使います。でも、きょうは(150万円を)抱いて寝ます」。布団でも喜びをかみしめ、いい夢を見て、今場所はさらに大暴れするつもりだ。

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2015年9月14日のニュース