チリッチ2年連続4強 3時間59分「メンタル勝負」制した

[ 2015年9月10日 05:30 ]

ガッツポーズするチリッチ(AP)

テニス全米オープン第9日

(9月8日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男女のシングルス準々決勝が行われ、男子第9シードで昨年の覇者、マリン・チリッチ(クロアチア)は第19シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)をフルセットの末に破り、2年連続ベスト4に進出した。準決勝はフェリシアノ・ロペス(スペイン)を退けた第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。女子第1シードで4連覇を目指すセリーナ・ウィリアムズはビーナス・ウィリアムズ(ともに米国)との姉妹対決を制し、ロベルタ・ビンチ(イタリア)は4大大会で初めて準決勝に進んだ。

 最終の第5セット、第10ゲーム。チリッチが5度目のマッチポイントで決着をつけると、力強く右腕を突き上げた。3時間59分の戦いでツォンガを振り切った昨年の王者は「タフな試合だった。気持ちを強く持って最後まで戦うことができた」と誇らしげに話した。

 好調のツォンガから2セットを連取した。第4セットは3度のマッチポイントを生かせずにタイブレークで落とし、流れを失いかけた。それでも「メンタルの勝負」と自らを鼓舞し、第5セットもサーブで攻め続けた。奪ったエースは29本。第3セット以外は一度もブレークを許さなかった。

 今季は右肩のケガに悩まされ下馬評は高くはなかったが、昨年の決勝で錦織を圧倒した強さが戻ってきた。連覇へ前進する心境を「安心ではなく、誇りという言葉を用いたい」と表現し、「調子が上がってきた」と準決勝を楽しみにしていた。

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