鈴木愛 連覇へ吉兆「Vパター」戻った!紛失“相棒”と再会

[ 2015年9月10日 05:30 ]

紛失していたパターが手元に戻り笑顔を見せる鈴木

10日開幕 日本女子プロ選手権

 女子ゴルフの国内メジャー第2戦、日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯は10日から4日間、長崎・パサージュ琴海アイランドGC(6735ヤード、パー72)で開催される。ディフェンディングチャンピオンの鈴木愛(21=Salesforce)は9日のプロアマ戦に出場。昨年大会でも使用した“優勝パター”を再び使用し、大会連覇を目指す。

 うれし涙の初優勝から1年。鈴木が選手権の舞台に帰ってきた。「1年前を思い出す。1年はあっという間だった」と懐かしむように語った。普段はピン型をエースパターとして使用しているが、パットが悪くなると右に行くことが多く「マレット型のパターで修正していた」と、昨年大会ではぶれにくくストロークが安定しやすいマレット型のパターを使った。その結果、メジャーのセッティングで4日間ともパット数を20台に抑え宮里藍の21歳83日を更新する20歳128日での大会最年少優勝に結びつけた。

 その優勝パターをめぐって先日、不思議な体験をした。7月の全米女子オープンでは優勝パターを予備で持ち込もうとしたところ「香川の実家や東京の家、車を捜したけど見つからなかった」とまさかの紛失。しかしその後、5月の中京テレビ・ブリヂストン・レディース会場の中京GC石野C(愛知県)に忘れていたことが発覚。パター発見の一報が鈴木に入ったのが7日で手元に戻ってきたのが8日。「この時期に見つかったのも何かの縁。きょう(プロアマ戦)も良い感じで打てたので初日はマレット型でいきたい」と運命的な再会から優勝パター投入を決めた。今季は3月のヨコハマタイヤPRGRレディースと8月のmeijiカップでいずれもプレーオフに進んだが、2勝目に届かず悔し涙をのんだ。特にmeijiカップは「ショットの調子は良くなくグリーン周りでしのいだ感じだった」と本調子ではなかった。今週は南秀樹コーチを帯同しダウンスイングの軌道を修正したところ「つかまりが良くなって、ドロー、フェードもしっかり打てるようになった。ショット、パットともに100点に近い状態」と自信。88年のツアー制度施行後は初の大会連覇へ、視界は良好だ。

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