御嶽海 逸以来快挙、新十両Vも「全部が課題」

[ 2015年7月26日 05:30 ]

錦木(左)を上手出し投げで破る御嶽海

大相撲名古屋場所14日目

(7月25日 愛知県体育館)
 新十両の御嶽海が錦木を破って3敗を守り、優勝を決めた。唯一の4敗だった朝赤龍が富士東に突き落とされて5敗となり、千秋楽を待たずに新十両優勝を果たした。

 満面の笑みとはいかなかった。「微妙ですね」とコメントも抑えめ。理由は立ち合いで見せた今場所3度目の変化だ。左に動いて上手をつかんでの出し投げで勝負を決めた。「頭で当たって出ようと思ったんですが。(待ったされて)避けていこうと」。直前の心変わりだったと説明した。

 新十両での優勝は昨年夏場所の逸ノ城以来。次の秋場所は入幕を狙える十両上位となる。「スタミナがちょっとはついたかなと思うけど課題は全部です。出足、精神的な部分も。心・技・体ですね。まずは地力をつけて幕内に上がれるようにしたい」と一層の精進を誓った。

 ▽十両優勝(11勝3敗)御嶽海(みたけうみ=本名大道久司)西12枚目、長野県上松町出身、出羽海部屋。東洋大でアマチュア横綱と学生横綱に輝き、ことし春場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。今場所が新十両。得意は突き、押し。1メートル79、149キロ。22歳。

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2015年7月26日のニュース