若の里 引退が決定的、幕下転落確実「現実受け入れなければ」

[ 2015年7月26日 19:59 ]

大相撲名古屋場所千秋楽

(7月26日 愛知県体育館)
 大相撲の元関脇で西十両11枚目、若の里(39)=本名古川忍、青森県出身、田子ノ浦部屋=が名古屋場所を最後に現役引退することが26日、決定的となった。千秋楽の天鎧鵬戦で敗れて4勝11敗に終わり、来場所の幕下転落が確実。以前から幕下に落ちれば引退する意向を示していた。

 若の里は取組後に「本音では現役を続けたいが、現実を受け入れなければならない。幕下で相撲を取るつもりはない。ただ、決断までもう少し時間がほしい」と述べた。既に年寄名跡「西岩」を所有。日本相撲協会に襲名が認められれば、部屋付き親方として後進の指導に当たれる。

 若の里は同郷の故鳴戸親方(元横綱隆の里)から誘われ、1992年春場所で初土俵。怪力を生かした寄り、つりを武器に98年夏場所で新入幕を果たした。2001年初場所で新関脇となり、02年初場所からの19場所連続三役在位は昭和以降の最長記録。2度の大関昇進のチャンスを逃したが、立ち合いの変化をせず、誠実な土俵態度に定評があった。

 両膝など数々のけがに耐え、幕内在位は史上8位の87場所。三賞は通算10度受賞している。

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2015年7月26日のニュース