40歳旭天鵬、引退の意向 「大島」襲名へ、花道で涙

[ 2015年7月26日 22:30 ]

栃ノ心に寄り切りで敗れ、目頭を押さえて花道を引き揚げる旭天鵬

大相撲名古屋場所千秋楽

(7月26日 愛知県体育館)
 大相撲の元関脇で西前頭11枚目の旭天鵬(40)=本名太田勝、モンゴル・ナライハ出身、友綱部屋=が名古屋場所千秋楽の26日、現役引退の意向を固めたことが複数の関係者の話で分かった。

 3勝12敗で場所を終え、十両への転落は確実。既に年寄「大島」の襲名を日本相撲協会に申請した大ベテランは「幕内にこだわってやってきたから」と述べた。早ければ27日にも引退が発表される見込み。

 旭天鵬は、既に引退した旭鷲山らとともに初のモンゴル出身力士として1992年春場所に初土俵を踏んだ。2005年に日本国籍を取得。12年夏場所で37歳8カ月の史上最年長初優勝を果たした。幕内出場回数は1470回で史上1位、幕内在位は99場所で同2位と、力強い四つ相撲で息の長い土俵生活を送った。

 千秋楽の花道を引き揚げる際には涙を流した。白鵬が土俵下の優勝インタビューで「われわれの大先輩が今場所限りで引退ということで」と発言。横綱から「兄貴お疲れさま」とのメッセージ入りの花束も受け取った。

 旭天鵬は「まあ、あれだけ会場で横綱が言ったし、俺も泣いたし」と引き際を示唆。師匠の友綱親方(元関脇魁輝)は進退について「それは今、言う話じゃない」と話すにとどめた。

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2015年7月26日のニュース