沙保里Tフォール勝ち!日本、ロシア圧倒2年ぶり7度目V

[ 2014年3月16日 16:44 ]

レスリング女子の国別対抗戦W杯で優勝し、父栄勝さんの遺影を手に胴上げされる吉田沙保里

 レスリング女子の国別対抗戦、ワールドカップ(W杯)最終日は16日、東京都板橋区の小豆沢体育館で行われ、日本が決勝でロシアに8―0で圧勝し、2年ぶり7度目の優勝を果たした。3位は中国だった。

 8階級の代表同士が対戦する団体戦。11日に父栄勝さんを亡くした五輪3連覇の吉田沙保里(ALSOK)は53キロ級でマリア・グロワにテクニカルフォール勝ちした。

 昨年の世界選手権覇者の48キロ級登坂絵莉(至学館大)はフォール勝ちし、69キロ級の土性沙羅(至学館大)はロンドン五輪72キロ級金メダルのナタリア・ボロベワを破った。75キロ級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)も勝った。

 ▼栄和人・日本女子監督の話 決勝はみんなが素晴らしい試合をした。チームが絶対に勝ちたいと一つになったように思う。栄勝さんが見守ってくれた。

 ▼吉田沙保里の話 不安はあったが集中してやれば大丈夫と言い聞かせてやった。欠場は考えなかった。父のことを考えることはこれからもあると思うが、現実を受け止めて頑張っていく。

 ▼登坂絵莉の話 絶対に優勝したかった。チームに貢献できて良かった。自分が(吉田)沙保里さんのためにやれることは少なかったけど、本当に良かった。

 ▼土性沙羅の話 吉田先生(栄勝さん)に教えてもらった攻めのタックルで勝てて本当にうれしい。自分だけが負けるわけにはいかないと思った。

 ▼浜口京子の話 ベストを尽くすことだけ考えた。自分の世界での位置もあらためて分かったし、これからやらないといけないことも分かった。

 ▼渡利璃穏の話 不戦勝はマットに上がるまで知らなかった。力が抜けてしまった。チームは勢いがあった。もっと鍛えていきたい。

 ▼川井梨紗子の話 初めてW杯に出られて楽しくできた。練習してきたことを多く出せたので、少しは成長したと思う。

 ▼村田夏南子の話 優勝できて良かった。個人戦と違って団体戦は団結がすごい。ほかの選手の試合を見ていて鳥肌が立った。

 ▼坂上嘉津季の話 全勝優勝で気持ちいい。日本の強いところを見せられた。決勝の相手は最近の国際大会で競り負けたので、絶対勝ちたかった。

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