「吉田先生、沙保里さんのため」教え子登坂&土性2戦2勝

[ 2014年3月16日 05:30 ]

孫亜楠(左)に勝利し、笑顔の登坂

レスリング国別対抗戦女子W杯第1日

(3月15日 東京都板橋区・小豆沢体育館)
 吉田の父・栄勝さんの教え子たちも次々に白星を挙げた。昨年の世界選手権48キロ級優勝の登坂絵莉(20=至学館大)は1番手で2戦2勝。前夜には39度近い高熱が出て体調は万全でなかったが、チームに勢いをつける活躍を見せた。

 「いつもは親のため、家族のためと思っているけど、きょうは吉田先生、沙保里さんのためにと思っていた」。中国戦では昨年の同51キロ級覇者で、今回から階級を下げてきた孫亜楠にも6―4で競り勝ち。吉田の姿に「強い人はどんな状況でも絶対勝ってくるんだな」と感嘆しつつ、「一緒にいることで少しでも沙保里さんが元気になってくれれば」とベンチでは隣に座り談笑するなど気遣いも見せた。栄勝さん主宰の一志ジュニアでレスリングを始め、「吉田先生のために勝ちたい」と語っていた69キロ級の土性沙羅(19=至学館大)も2戦2勝。昨年の世界選手権67キロ級銅メダルの実力を発揮した。

 ▽女子W杯 昨年の世界選手権の国別対抗得点上位8カ国による団体戦。初日は4チームごとのブロックに分かれ総当たりで順位を決める。最終日は各ブロックの同じ順位のチームが対戦して順位決定戦を行う。各試合は8階級の総当たり戦でメンバーは同階級の選手なら試合ごとに入れ替え可能。4勝4敗の場合は勝ち方や得点など内容で勝敗をつける。体重は上限2キロオーバーまで。

続きを表示

2014年3月16日のニュース