プロアマで5連続バーディーも…松山ソニー・オープン欠場

[ 2014年1月10日 05:30 ]

豪快な1Wを繰り出す松山

 男子ゴルフの松山英樹(21=LEXUS)が8日、米ツアーのソニー・オープン(9日開幕、米ハワイ州ワイアラエCC)の欠場を表明した。プロアマ戦で8バーディーを量産するなど怪物ぶりをアピールしたが、左手親指の付け根に不安を感じたため出場を回避した。23日開幕のファーマーズ・インシュランス(米カリフォルニア州)の出場を目指してハワイで調整を続ける。

 苦渋の決断だった。18番をバーディーで締めくくった松山は、直後に左手親指の患部に氷のうを当て、上から包帯で覆ってアイシングした。プロアマ戦は8バーディーを奪って4アンダーの66。絶好調そのものだったが、実情は違った。「痛みはところどころで出たり出なかったり。18ホールを(4日間)続けてやるのは難しい。(飯田)トレーナーがやめた方がいいと判断した」とホールアウト後に大事を取って欠場することを決めた。

 3日にハワイ入りしてから一度も会場に姿を見せず、この日午前11時に予定されていた公式会見もキャンセルするものとみられていた。だが、10時15分に関係者から「あと15分で到着する」と一報が入った。そして10時40分。所属先から用意された高級車のレクサスに乗り、ゴルフウエアをまとった21歳が現れた。出場登録を済ませると、会見では「いいパフォーマンスができるように頑張りたい」と宣言した。

 練習場では2枚のテーピングを施した患部をストレッチしてから練習。左右にぶれる球筋、力をセーブしたスイングは本調子から程遠いように思えた。だが、プロアマ戦になると300ヤード超えのビッグドライブを連発した。パットも決まって8番から5連続バーディー。同伴した日本人のアマチュアを「やっぱり怪物だ」とうならせるほどプレーには風格が漂った。

 それでも患部に「違和感」と「不安」を感じながらのプレーだったため「試合に出るのは厳しい」と決断した。昨年10月に米ツアーの新シーズンが始まってから、棄権や欠場はこれで3度目になる。「正直やりたかった気持ちが強い。久しぶりに試合会場に来て、こういう雰囲気でやるのは楽しいと思った。早く試合に出たい」。今後は世界ランク1位のタイガー・ウッズも出場する23日開幕のファーマーズ・インシュランスを目指し、ハワイで腕を磨き続ける。

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2014年1月10日のニュース