桐生 宮城・女川で陸上教室、被災児童と汗流す

[ 2014年1月10日 11:32 ]

女川小の体育館で、子どもたちと一緒に走る桐生祥秀選手=10日午前、宮城県女川町

 陸上男子100メートルで日本歴代2位の記録を持つ桐生祥秀選手(18)=京都・洛南高、滋賀県出身=が10日、宮城県女川町の女川小で開かれた陸上教室に参加した。東日本大震災に遭い、狭い仮設住宅での暮らしやバス通学が続く児童の運動不足を解消しようと、一緒に走って汗を流した。

 桐生選手は終了後、「子どもたちに2020年の東京五輪で活躍する姿を見てほしいと言った。実現できるよう頑張りたい」と決意を語った。

 陸上教室は体育館で開かれ、5年生47人が息を弾ませながら背筋を伸ばしたり、腕を大きく振ったりして走るフォームを習った。桐生選手が見本で走ると「速い」「すごい」と歓声が上がり、木村匠君(11)は「練習メニューは難しいけど、桐生選手と一緒にできて楽しい」と笑顔だった。

 被災地の子どもを支援するスポーツ用品大手アシックスが企画。元短距離選手の社員らもコーチを務めた。

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