スマイルジャパン 下剋上メダルいける!飯塚監督手応え

[ 2014年1月10日 05:30 ]

練習中に笑顔を見せる飯塚監督

 アイスホッケー女子日本代表スマイルジャパンが9日、北海道苫小牧市の白鳥アリーナで強化合宿をスタートさせた。1日から欧州でライバル国を視察し、8日に帰国したばかりの飯塚祐司監督(39)は、世界との差が縮まっていることを強調。五輪初勝利、そしてメダル獲得へ。確かな手応えを口にした。

 飯塚監督の表情は晴れやかだった。五輪出場8カ国のうち、米国、カナダ、日本を除く5カ国が出場したシックスネーションズカップ(ドイツ)を視察。元日の早朝に日本をたつ「正月返上」の情報収集は「1カ月前に対戦国を見られて良かった。よそも強くなっているが、レベルアップの幅は日本の方が凄い。(メダルを)捉えきれる位置に来ている」と自信を高める結果となった。

 やってきたことも間違っていなかった。特に縮まったと感じたのは「1対1の競り合い」と「得点力」の2点。これは昨年2月のソチ五輪出場決定後に強化テーマに掲げ、突き詰めていたものだった。「あの手、この手を使う必要はない。あとは精度を高めるだけ」と指揮官。合宿初日のこの日は、約1時間半の氷上練習の大半をシュート練習に費やした。

 手応えをつかんだだけに、飯塚監督が選手に説いたのは初戦の重要性だった。2月9日に対戦するスウェーデンには、11年8月に2―8で惨敗しているが「守備は堅いが警戒する選手はいない。ミスからの失点をなくし、ロースコアに持って行ければ」と分析。ミーティングでは「初戦はアイスホッケー人生で最高のコンディションにしてほしい」と呼び掛けた。

 現地では映像も撮っており、本番までにさらなる分析を進めて万全の態勢を敷く。「最高の状態でチャレンジして、出場するからにはメダルを狙う」。世界ランキングは出場8カ国中最下位の10位。だが、スマイルジャパンには下克上を起こすだけの下地は整っている。

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