白鵬 大鵬さんにささげる9度目全勝V!会場全員と黙とう

[ 2013年3月25日 06:00 ]

故大鵬親方に敬意を表しファンと黙とうする白鵬(中央)

大相撲春場所千秋楽

(3月24日 ボディメーカーコロシアム)
 満員御礼の館内で行われた優勝インタビュー。15日間白星をきれいに並べた白鵬は心に秘めていたとっておきのサプライズを打ち明けた。「先場所にやりたいことがあったのですが、よろしいでしょうか?」とアナウンサーに了解を得ると「大鵬さんに優勝をささげたかった。1分でいいですか?皆さん起立をお願いします」と提案した。

 「黙とう」――。白鵬の音頭によって館内の7300人が総立ちし、一緒に目を閉じた。1月に亡くなった元横綱・大鵬の納谷幸喜さん(享年72)に思いを募らせると、今まで抑えてきた感情が爆発。28歳はタオルで涙を拭いながら花道を引き揚げた。

 先場所賜杯を奪われた日馬富士を46秒9の大相撲の末に上手投げで破ってつかんだ9度目の全勝優勝。双葉山、大鵬を超える大偉業だ。「両横綱は憧れていますし、愛しています。その2人の上に立つのは恐縮ですが、本当に光栄です」。夢で相撲を見るほど心酔している双葉山とともに、それほど大鵬に敬意を示すのは前人未到の優勝32回に挑みたいから。「自分が目指してもいい記録なのか…」。1月17日には亡くなる2日前の納谷さんの前で初めて32回の記録について言及し「しっかりやれ」と背中を押された。だからこそ、あえてテレビで見守る全国の相撲ファンの前で誠意を示したかった。体調を崩した横綱のために12日目朝の始発に乗ってモンゴル料理を届けた紗代子夫人は、黙とうについて「先場所から言っていました」と明かした。

 北の湖の24回に追い付き、次なる目標について「朝青龍関の25回に並びたい」と宣言。32回までの道のりは長いが、納谷さんが天国で見守ってくれていると白鵬は信じている。

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