「ずさんな調査の結果」 八百長問題で引退の元白馬

[ 2013年3月25日 18:10 ]

 元幕内蒼国来の解雇を無効とした東京地裁判決について、八百長問題に関わったとして2011年に勧告を受けて引退した元幕内白馬のアリオンバヤル・ウヌルジャラガラさん(29)=モンゴル出身=は25日、取材に「ずさんな調査の結果だ」と日本相撲協会の当時の姿勢を批判した。

 アリオンバヤルさんは協会側の調べに一貫して関与を否定。しかし11年4月に協会から勧告を受け、最終的に引退届を提出した。「こちらの話をろくに聞こうともせず、最初から結論が決まっていた。納得できなかったが、相撲が良くなればと思い引き下がった」と振り返った。

 今回の判決は協会側調査の結論を否定。「自分の引退に意味はあったのか…」と悔しそうに話した。

 一方、問題の実態解明を担った特別調査委員会のメンバーの一人は「調査を尽くし、慎重かつ確信を持って判断した」と調査の正当性を強調。「東京地裁の判断については判決文を見ていないのでコメントできない」と述べた。

続きを表示

2013年3月25日のニュース