柔道新体制いきなりつまずく 杉本氏、福見が要請断る

[ 2013年3月25日 06:00 ]

 新体制のスタートでいきなりつまずいた。全日本柔道連盟から女子日本代表コーチ就任を打診されていたロンドン五輪78キロ超級銀メダリストでコマツ・コーチの杉本美香氏(28)、同48キロ級代表の福見友子(27=了徳寺学園職)が要請を断ったことが24日、分かった。

 20日の強化委員会で2人の起用が報告されていたものの、事態は急変。南條充寿新監督(40)の下、25日からの強化合宿で新体制がスタートするが、スタッフがそろわないままの船出となる。

 杉本氏は現役時代に故障した両膝の手術を検討していることが辞退の理由と見られ、関係者は「海外留学なども考えているようだ」とも話した。現役引退を表明していない福見は指導経験不足を理由に断った。別の関係者は「経験を積んで、またお話があれば力になりたい」と説明した。

 柔道女子日本代表は暴力問題で園田隆二前監督が辞任し、新監督に南條氏、女子強化部長に増地千代里氏が就任。杉本氏、福見、アテネ五輪78キロ超級金メダリストの塚田真希氏(31)をコーチに迎え女性中心の体制づくりを目指していたが、強化の混乱はまだ続きそうだ。

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2013年3月25日のニュース