五輪存続へ協議 理事会のため福田氏タイに到着

[ 2013年2月15日 23:01 ]

 国際レスリング連盟(FILA)は16日から2日間、タイ南部のプーケットで理事会を開き、2020年夏季五輪でレスリング存続のための方策を協議する。FILA副会長を務める日本協会の福田富昭会長は15日、現地入りし「五輪関連が喫緊の課題となる。一致団結してしっかりしたアピールをしないといけない」と語った。

 FILAのマルティネッティ会長は共同通信の取材に「レスリングは五輪を象徴する競技だ。国際オリンピック委員会(IOC)の決断は理解しがたい」と不満を表明。「約180の国内競技連盟と力を合わせ、ロシアのプーチン大統領ら政治家にも働き掛けていく」と述べた。

 レスリングは20年五輪の「中核競技」から除外され、同五輪で実施されない危機にある。旧態依然としたFILAの組織体制も一因とされており、15日は理事会へ向けた準備会議を開き、組織改革などについて話し合った。

 20年五輪は実施27競技が確定し、最後の1枠を野球とソフトボール、空手、スカッシュなどの7候補とレスリングが争う。IOCは5月の理事会で候補を絞り、9月の総会で1競技を決める。(共同)

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2013年2月15日のニュース