明子“安全策”で12度目の全日本で初の首位発進

[ 2012年12月23日 06:00 ]

SPで首位に立った鈴木

フィギュアスケート全日本選手権第2日・女子SP

(12月22日 北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
 27歳の鈴木が12度目の全日本で、初の首位発進だ。最後は思わずニヤリと笑みがこぼれるノーミスの演技で、65・09点の高得点をマークした。

 冷静な判断と修正能力を発揮した。演技前の6分間練習では2連続3回転ジャンプで転倒した。「一度も跳べないなんて今までなかった。焦ったし、緊張がハンパなかった」。心を落ち着かせて臨んだ演技では、最初の3回転を下りた時に勢いが止まり、2つ目のジャンプを3回転から2回転に急きょ変更。難度を落とす安全策を確実に決め「とっさの判断。自分の持っている最高のものではないけれど、最善は尽くせた」と胸を張った。

 3月の世界選手権で初の銅メダルを獲得するなど飛躍の年となった12年。その最後を締める23日のフリー。「成長を感じた1年の集大成として、伸びやかに羽ばたくように滑りたい」。初の日本一へ気負いはない。

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