下町ボブスレー 初陣飾る 全日本選手権で優勝

[ 2012年12月23日 17:59 ]

女子の吉村(手前)、浅津組が乗り込み、関係者らに見守られて実戦デビューした「下町ボブスレー」

 2014年ソチ冬季五輪を目指し、東京都大田区の町工場が中心になって作った「下町ボブスレー」が23日、長野市スパイラルで行われた全日本選手権で実戦デビューした。

 乗り込んだ女子2人乗りの吉村美鈴(北海道・浜頓別小教)浅津このみ(中大職)組は2回の合計タイム1分51秒02で3連覇を遂げ、国産マシンの初陣を飾った。

 1回目はコース記録に0秒09差と迫る55秒23をマーク。パイロットの吉村は「不安なくハンドルを切れた。心強かった」と話し、プロジェクトを主導する大田区産業振興協会の小杉聡史さんは「ソチへの第一段階は成功。改善してもっと速くする」と好感触を口にした。

 「氷上のF1」と呼ばれるボブスレーは欧州製が主流で、自動車メーカーのフェラーリやBMWなども手掛ける。下町ボブスレーは国内約30社が骨格部分のパーツを製作し、ボディーの設計も日本企業が担当した。年内に男子のテスト走行も初めて実施する。

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2012年12月23日のニュース