相撲協会は争う姿勢 元琴光喜の地位確認訴訟

[ 2011年6月6日 11:33 ]

 野球賭博に関与したとして昨年7月に日本相撲協会を解雇された元大関琴光喜の田宮啓司氏が、処分を不服として大関としての地位確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、東京地裁(渡辺弘裁判長)であり、協会側は全面的に争う姿勢を示した。田宮氏は出廷しなかった。

 訴状などによると、田宮氏は昨年6月、賭博関与の上申書を提出すれば厳重注意にとどめるという協会の指示に従って申告したが、以前に協会理事会の場で関与を否定したことが重視され、解雇された。同様に昨年7月の名古屋場所までに賭博関与を認めた他の力士は軽い処分だったことから、田宮氏は「解雇は平等性を欠く」と訴えている。

 協会側は答弁書で、賭博に関与した力士の処分内容について「厳重注意のみにとどめるとは言っていない」と解雇の妥当性を主張した。

 田宮氏は力士としての地位保全を求める仮処分も東京地裁に申し立てたが既に却下されている。

続きを表示

2011年6月6日のニュース