白鵬ら力士20人 大船渡、陸前高田を訪問

[ 2011年6月6日 06:00 ]

陸前高田市の被災者がつくった花道を入場する白鵬ら力士一行

 東日本大震災の慰問で被災地を訪れている幕内上位力士20人が5日、岩手県大船渡市、陸前高田市を訪問。街の約8割が津波の被害に遭った陸前高田市では横綱・白鵬(26=宮城野部屋)が海と大地に向かい、横綱土俵入りを行った。

 がれきで埋め尽くされた陸前高田市の街を道中のバスで見た白鵬は「言葉が出ない」と息をのんだ。訪問先の高田小では約2000人に出迎えられ、人垣でつくられた花道を通り、壊滅状態となった街を見渡すことができる階段上の校舎前で土俵入り。四股には大地を鎮めるという意味合いが含まれているが、「複雑です。決して忘れてはいけない。残っている方が一番つらい」と被災者を思いやった。震災で妻を亡くした同市の戸羽太市長(46)は土俵入りを間近で見て「本当に幸せ。(力士の)元気を勇気に変えたい」と感謝した。

続きを表示

2011年6月6日のニュース