新たな八百長メールなし 調査委は報告まとめ解散へ

[ 2011年5月11日 21:06 ]

 大相撲八百長問題の実態解明に当たる特別調査委員会の伊藤滋座長(早大特命教授)は11日、東京・両国国技館で開いた調査委の会合後、八百長関与を認定された元力士3人の携帯電話を解析した結果、八百長関与が疑われるようなメールはなかったことを明らかにした。

 これで、2月2日に発覚した八百長問題の調査は、25人の関与者を認定して事実上終了した。特別調査委は18日の会合で最終報告書をまとめ、日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)に提出する。同理事長は26日の理事会で報告し、特別調査委は解散する。

 伊藤座長によると、任意提出を受けた元幕内の旭南海と十文字、元十両霧の若の携帯電話のうち、元霧の若のものについては本人の希望により途中で返却したが、これまでの調査から新たな事実は出ないと判断した。解析は当初、数カ月を要する見込みだった。

 相撲協会は携帯電話の解析が終わっていないことから5月の夏場所開催を断念し、本場所ではない技量審査場所とした。これで7月の名古屋場所が通常開催に向け、放駒理事長が本場所再開の条件に挙げた調査、処分、再発防止策の三つがそろった。

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2011年5月11日のニュース