「週刊ポスト」「週刊現代」が何度も取り上げ…

[ 2011年2月3日 06:00 ]

大相撲八百長疑惑

 【過去の八百長疑惑】

 ☆石原慎太郎氏(現都知事)63年秋場所千秋楽の大鵬―柏戸戦について、作家として新聞紙上で八百長と発言。協会は名誉毀損(きそん)で告訴したが、謝罪を受けて取り下げた。

 ☆元大鳴戸親方(元関脇・高鉄山)96年2月に「週刊ポスト」で八百長を証言。協会は20人以上に事情聴取し、発行元の小学館などを名誉毀損容疑で刑事告訴。記事掲載の2カ月後に同親方を含む告発者2人が同日に同じ病院、同じ死因で死亡した。境川理事長(元横綱・佐田の山)らが東京地検で八百長を否定し、98年4月に嫌疑不十分で不起訴処分に。

 ☆板井圭介氏(元小結・板井)00年1月に「週刊現代」で八百長の存在を告発し、日本外国特派員協会で2度の講演も行った。協会は名誉毀損であるとの抗議文を送付。法的手段も検討したが、現役、親方含めて22人から事情聴取して八百長を否定。騒動に幕を引いた。

 ☆元小結・旭鷲山 00年6月に「週刊ポスト」に八百長を報じられ、名誉毀損として個人での提訴に踏み切った。東京地裁で出版社側の申し入れを受け、謝罪記事の掲載と数百万円の和解金で決着した。

 ☆前伊勢ケ浜親方(元大関・清国)04年9月、「週刊ポスト」で八百長相撲やドーピング問題を指摘。同親方は役員待遇を解かれ、無気力相撲を取り締まる監察委員へ降格した。

 ☆元横綱・朝青龍 07年1月に発売された「週刊現代」が横綱・朝青龍の八百長などを告発。朝青龍は疑惑を完全否定。同年2月8日に相撲協会は、発行元の講談社と執筆者の武田頼政氏を提訴。また「週刊現代」は白鵬の師匠である宮城野親方(現熊ケ谷、元十両・金親)が06年名古屋場所千秋楽で大関(当時)の白鵬と朝青龍が八百長をしたと元愛人に告白したテープを入手したと報じた。力士らも原告となった裁判は協会側が全面勝訴したが、宮城野親方は師匠の資格を剥奪され、部屋付き親方となった。

続きを表示

2011年2月3日のニュース