NHK福祉大相撲を中止 春場所中継は検討も「極めて重大な問題」

[ 2011年2月3日 16:07 ]

大相撲八百長疑惑

 大相撲の八百長疑惑を受け、NHKの松本正之会長は3日の定例記者会見で、11日に開催予定だった第44回NHK福祉大相撲(東京・両国国技館)を中止すると明らかにした。

 松本会長は「不祥事の混乱が続く中、実施は困難と判断した」と説明。「日本相撲協会にとって根源的で深刻な問題で、(野球賭博など)従来の不祥事とは別次元だ。協会や特別調査委員会の対応を、重大な関心をもって見守っていきたい」との認識を示し、3月の春場所中継については「今後検討する」と述べた。

 NHKによると、3日正午までに視聴者から「相撲協会が開催をやめるべきだ」「NHKは大相撲を中継すべきでない」などの意見が約430件寄せられたという。

 福祉大相撲は、NHK厚生文化事業団とNHKが主催。収益の一部は、老人ホームなどに寄付する福祉車両の購入費に充てられる。例年約60人の力士が参加し、歌手と一緒に歌を披露したり、土俵で子どもと触れ合ったりする。当日の様子は20日に放送予定だった。

 大相撲をめぐっては、昨年の野球賭博事件で、NHKは7月の名古屋場所の中継を中止。9月の秋場所から再開した。

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2011年2月3日のニュース