恵那司が仲介役か メール27回 取り口指南「すくい投げあたりがベスト」

[ 2011年2月3日 12:50 ]

入間川部屋から出て、車に乗り込む恵那司

大相撲八百長疑惑

 大相撲の八百長疑惑で、日本相撲協会の事情聴取に関与を認めた三段目の恵那司(31)。十両の千代白鵬や竹縄親方(元春日錦)らと頻繁なメールのやりとりをしていたが、自身は十両の土俵に上がることはなく、八百長の仲介役だったという。

 場所中だった昨年の5月12日深夜。当時十両だった竹縄親方に送ったメールでは「相手にはたきはなしで、突っ張るだけ突っ張らして胸で受け止めて最終的には右を差して寄り切りか、すくい投げあたりがベストだと思いますよ~」などと取り口を指南。竹縄親方は翌13日、若天狼に送り出しで勝った。

 また、昨年3月17日には竹縄親方から「俺は誰に借りているかな? 貸しは光龍と山本山だけだよね」「聞いてくれるか」などと、勝ち星の貸し借りの照会とみられるメールも受け取っていた。

 恵那司は、自身が対戦することはない千代白鵬にも「今日はまっすぐ思いっきり当たっていきます。よろしくお願いします」と別の力士の意向を仲介したとみられるメールを送った。

 警視庁が解析したのは千代白鵬と竹縄親方の携帯電話。八百長の相談とみられるメールは計46通が明らかになっているが、このうち27回はこの2人が恵那司とやりとりしたメールだった。

 竹縄親方からは「悪いけど全然所持金がないから今日の昼に少し立て替えてもらって俺の口座に入れてもらえるかな」などのメールも受け取っていた。

 恵那司は岐阜県恵那市出身で1995年夏場所で初土俵。

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