錦織 理想のテニスで格上撃破「ナダル、フェデラーの次」の声も

[ 2011年1月19日 12:16 ]

全豪オープン男子シングルス2回戦、F・マイヤーを下し、3回戦に進出した錦織圭

全豪オープンテニス  男子シングルス2回戦

(1月19日
オーストラリア・メルボルンパーク)
 錦織が日本のテニス史に、また新たなページを加えた。全豪の日本男子として46年ぶりの3回戦進出。「安定してミスが少なく、フォアで攻められる。理想とするテニスで勝てたのがうれしい」と満足感を口にした。

 マイヤーは世界ランキング36位。82位の錦織は格上にも落ち着いて試合を運んだ。序盤に苦しめられた強烈なサーブにもすぐに対応。ラリーでは「相手のバックがいいので避けて、フォアを狙った」と作戦を着々と実行した。バックでのミスが14本の相手に、フォアでは19本を数えさせた。

 要所では強烈なフォアで流れを引き寄せた。光ったのは2―1で迎えた相手サーブの第4ゲーム。再三、フォアのショットを見舞い、4度のジュースの末にブレークに成功。そのリードを保ち、押し切った。

 第3セットは「集中が途切れて、嫌な形で落とした」。それでも崩れなかったあたりに、精神面の成長の跡がうかがえる。「ここまで来たので楽しんで、ベスト16以上を目指していく」と力強かった。

 記者会見では外国人記者から「ナダル、フェデラーの次の世代を担う一人だと思うが」と聞かれ、こう答えた。「今はレベルが違う。でも自分の世代で、最初にトップ10に入りたい」。次の相手は世界9位のベルダスコ。野望への距離を測る、絶好の機会が待っている。(共同)

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2011年1月19日のニュース