ビリヤード決勝は日本対決!「心、強く」ベテラン下す

[ 2010年11月17日 16:46 ]

 広州アジア大会第6日は17日、中国の広州で行われ、ビリヤードの男子3クッション・シングルス決勝で鈴木剛(ルーツ)が40―37で甲斐譲二(ニュー文化)を破り、金メダルを獲得した。

 17日の広州アジア大会ビリヤード3クッション・シングルス決勝は日本人対決になった。鈴木剛選手(39)が、今大会の日本選手最年長の甲斐譲二選手(54)を接戦で下し金メダル。勝負が決まった瞬間、両手でキューを高々と持ち上げた。「何年か前までは絶対に勝てなかった相手。心を強く持って玉に臨んだ」と喜びを爆発させた。
 3クッションはポケット(穴)がない台を使う。一つの玉を突き、クッション(壁)に反発させながら残り二つの玉に当てると得点になる。精密に読んだ軌道を、思い通りに転がせる技術と精神の強さが勝負を握る。
 二人はともに東京都内でビリヤード店を経営。鈴木さんは元プロの上田淳さん(54)や世界選手権で優勝経験もある小林伸明プロ(68)に師事。甲斐さんはビリヤード店を経営していた両親の影響で7歳から始めた。
 40点先取した方が勝ちとなる決勝戦。鈴木さんが中盤で逆転し、甲斐さんの猛追をかわした。
 負ければ一線を退く覚悟で今大会に挑んだ鈴木さん。「成果を出す時だと思った」
 一方の甲斐さんは「そりゃあ金メダルの方がいいが、仕方ない。僕の名前は『譲って2番』。夢を見させてもらいましたよ」とさばさば。
 表彰台で二人そろって笑顔でメダルをかんでみせた。(共同)

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2010年11月17日のニュース