大阪2年ぶりVへ快勝!大口10本3点シュート

[ 2010年5月23日 06:00 ]

<浜松・新潟>試合後にチームメイトの祝福に笑顔を見せる浜松・大口(中))

 プロバスケットボールbjリーグファイナル4は22日、東京・有明コロシアムで東西地区決勝を行い、東地区で浜松(レギュラーシーズン1位)が新潟(同3位)を102―75で下し、初のファイナル進出を果たした。主将の大口真洋(34)がリーグ新記録となる10本の3点シュートを決め、35得点を挙げる活躍を見せた。西地区決勝では大阪(同1位)が昨季覇者の沖縄(同2位)を84―65で破り、2季ぶり4度目の優勝に王手をかけた。ファイナルは23日に有明コロシアムで行われる。

 浜松は、ベテラン大口が窮地を救った。浜松の2枚看板、ホワイトとナイトを2人がかりでマークする新潟の守備に苦しみ、前半は攻撃陣が不発。第3Q途中では10点のリードを許した。悪いムードを断ち切ったのが伏兵・大口の3点シュートだ。「きょうは落ちる気がしなかった。前半はチームの状態が悪かったので、いいところで決められてよかった」と、リーグ記録となる計10本を沈めて逆転を呼び込んだ。

 中村監督も「あんなにうまくいくことは普通ない。ホテルまでの帰り道で交通事故にでも遭わなければいいが…」と心配するほどの大当たり。終わってみれば27点差の圧勝。日本リーグのオーエスジー時代からチームを支える34歳の控え司令塔が、チームを参入2季目で初のファイナル進出へ導いた。

 今季同様レギュラーシーズン1位だった参入1年目の昨季は地区決勝で東京に競り負けたが、同じ失敗は繰り返さなかった。リーグ初制覇まであと1勝。大口は「ここまで来たら最後は笑顔で終わりたい。あすは絶対優勝します」と気合を入れた。

 <新潟 27点差に脱帽>逆転負けで初優勝の望みを断たれた。最大10点差をつけながら、第3Q終盤に追いつかれてからは防戦一方。前半と後半でまるで別のチームと化し、終わってみれば27点差で完敗した。浜松に17本もの3点シュートを決められ、「どうしようもなかった。あそこまで入るとは思わなかった」と広瀬監督は脱帽。3位決定戦に向け「気を抜いているやつは使わない。たくさんの方が応援してくれる中で、われわれらしいバスケで戦う」と気合を入れた。

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2010年5月23日のニュース