警視庁 野球賭博報道問題で琴光喜に事情聴取

[ 2010年5月23日 06:00 ]

夏場所14日目、日馬富士戦に臨む琴光喜

 20日発売の週刊新潮で大関・琴光喜が野球賭博でトラブルに巻き込まれていると報じられたことをめぐり、警視庁が琴光喜から事情聴取を行ったことが22日、分かった。

 NHKなどの報道によると、22日の取組後に琴光喜と面会し約2時間半にわたって記事の内容について事実関係を確認したもようだ。今後も詳しく事情聴取を行うという。
 週刊新潮は琴光喜が野球賭博をしているとして元暴力団関係者に口止め料などとして1億円を要求されていると報じていた。琴光喜はこれまで記事の内容について「全くない」と否定していた。
 報道を受けて日本相撲協会の陸奥生活指導部長(元大関・霧島)は、佐渡ケ嶽親方や記事で所属力士らが取り上げられた阿武松親方(元関脇・益荒雄)らに事情を聴いた。両親方は当事者が関与を否定していることを報告していた。
 また横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長はこの日「まだ(協会からは)聞いていないが、横審として黙ってられない。真相を聞かないと」と24日の委員会で議題とすることを明言し「もし事実なら何かしなければいけない」と調査結果次第で処分を求める考えを示した。
 琴光喜はこの日、日馬富士を押し出しで破り、勝ち越しを決めたが、支度部屋での表情はいつも以上に伏し目がちだった。

続きを表示

2010年5月23日のニュース