キンクミ「最高ぽー」平成生まれ初ホールインワン

[ 2010年5月23日 06:00 ]

<ブリヂストンレディス・2日目>2ホール、ヘソピアス全開でティーショットを放つ金田久美子

 キンクミが初エースに「最高ぽー」。女子ゴルフツアーの中京テレビ・ブリヂストン・レディースオープン第2日は22日、愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部石野コース(6484ヤード、パー72)で行われ、金田久美子(20=レプロエンタテインメント)が12番で平成生まれとしてはツアー初のホールインワンを奪った。粘りのゴルフで今季2度目のボギーなしの69で回り、首位と7打差の10位に浮上。通算11アンダーまで伸ばした不動裕理(33=フリー)が首位に立ち、通算47勝目に王手をかけた。

【第2R成績


 146ヤードの12番パー3で派手なショットが飛び出した。金田が8Iを振り抜くと、ボールは一直線でピンへと向かった。カップ手前50センチでバウンド。そして、カップイン。「キャー!」。甲高い声が響き渡る。森田、藤本らの活躍で平成生まれ初優勝に期待がかかっていたが、3試合ぶり出場の金田が平成生まれ初のホールインワンでアピール。「打ち下ろしなので、すっごくきれいに見えました。ワンバウンドで入って。クミ、声が低いんですけど、高い声で“キャー”って言いました」と舌を出した。

 ホールインワンの味は「最高ぽー」。ラウンド後もテンションは上がりっぱなしだ。自身を「ギャルファー(ギャル+ゴルファー)」という金田だが、地元・名古屋市のギャル仲間では言葉に「ぽー」を付けるのが流行だとか。「ちょーウケるなら“うけぽー”」。エースが効いて69の好スコア。前日20位から10位にまで浮上し、キンクミ・ワールドは全開だった。
 ギャルファッションの似合う細身の金田だが、実はギャル卒業に差しかかっている。週3回の筋トレで「昔のズボンがパンパン」。太くなった脚を気にして、好きなショートパンツも私服では控えるようになり「服装はオトナになりました」。世界ジュニア5回優勝など輝かしい実績を持つ金田がプロとして結果を追い求めるようになった。

 昨年、シード権を獲れず、今季の出場試合は限られる。最終日は、次戦の出場権が得られる3位以内が目標。格好だけじゃない、実力派が本領を見せるのはこれからだ。

 ◆金田 久美子(かねだ・くみこ)1989年(平元)8月14日、名古屋市生まれの20歳。クラーク記念国際高卒。アマ時代は世界ジュニアで5度優勝。02年リゾート・トラストでは12歳9カ月でツアー最年少予選通過記録を樹立。08年ゴルフ5レディースは2位。プロ1年目の昨年は賞金ランク54位でシードを逃すと、今季は4試合に出場し、3試合で予選落ちと苦戦。1メートル66、51キロ。

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2010年5月23日のニュース