朝青龍、従業員のストライキに悩んでます

[ 2010年4月25日 06:00 ]

<元横綱・朝青龍来日>元横綱・朝青龍はひときわ目立つベージュ色のスーツ姿で来日した

 暴行問題の責任を取って2月に引退した大相撲の元横綱・朝青龍(29=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)が、従業員の反乱に悩まされていることが分かった。モンゴルの関係者によると、朝青龍の一族が経営する「ASAグループ」所有のサーカス団の団員たちが、3カ月間の賃金未払いに対しストライキを起こしているという。

 ASAグループは07年に国営サーカス団を買収。08年8月に行われた大相撲モンゴル巡業のため、首都ウランバートル中心部にある国営サーカス場を大規模改修した。ところが、ばく大な投資のツケで経営が悪化。一昨年秋のリーマン・ショックが追い打ちをかけ、巨額の損失を出した同グループはサーカス団への補てんもままならない状況となった。出資が凍結されたうえに公演の数も減少。最近は経費節減のため暖房費も抑えられ、客足も遠のく悪循環を生んでいる。労働条件の悪化により、3カ月間無給で働いていた約150人の怒りが爆発。このほど、モンゴル政府に「抗議文書」を送るなど社会問題化しているという。
 朝青龍は24日、成田空港着のモンゴル航空機で再来日。ベージュ色のスーツ姿で登場し「これから引退相撲の準備ですか?」の質問に「うん」とうなずいた。笑顔も絶やさなかったが、笑っている場合ではなさそうだ。

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2010年4月25日のニュース