ロンドン・マラソン 赤羽が日本人トップ6位

[ 2010年4月25日 20:48 ]

 ロンドン・マラソンは25日、ロンドンの市街コースで行われ、女子は昨秋のシカゴ・マラソンを制したリリア・ショブホワ(ロシア)が2時間22分0秒で初優勝した。昨年の世界選手権代表の赤羽有紀子(ホクレン)が自己ベストを大幅に更新する2時間24分55秒で日本勢最高の6位に入った。小崎まり(ノーリツ)は9位だった。男子は北京五輪銅メダリストのツェガエ・ケベデ(エチオピア)が初優勝した。(タイムは非公式)

 レース前の故障、棄権―。赤羽は過去2度のマラソンで味わった苦い経験を、2年後の五輪開催地でぬぐい去った。「フルマラソンへのチャレンジ」をテーマにしたママさんランナーは、強豪ひしめく大会で粘り強い走りを見せ、目標だった2時間25分40秒の自己ベストを更新して日本選手最高の6位でゴール。「自己ベストが出てすごくうれしい」と喜びをかみしめた。
 序盤は雨に見舞われ、時折強く降った。大会直前、航空便の混乱で移動に苦労した影響からか、3連覇を目指すミキテンコ(ドイツ)ら有力選手が徐々に優勝争いから脱落。赤羽も33キロ付近で遅れたが、最後まであきらめなかった。
 昨年の世界選手権前は右足に痛みが出て、レースでは31位に沈んだ。ことし1月の大阪国際では、直前に左ひざを痛めて途中棄権。今回は2度の反省を生かし「追い込んだ練習はしなかった。設定した計画通りにできて自信になった」と練習量を抑えて臨んだ。
 3歳になった長女の優苗ちゃんは、夫の周平コーチの実家に預けての参戦。「家族にたくさん協力してもらって、いろいろと迷惑をかけてきた。これでやっと恩返しができたというか、やったよと言える」と胸を張った。

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2010年4月25日のニュース